2010.02の記事一覧

53.「人間に口は一つ、耳は二つあるのはなぜ?」

投稿者:山さん

February 24,2010

 二月は私にとって、何かと忙しい日々が続きました。上旬には親しくさせてもらっていた元同僚で、何かとお世話になっていた方が70歳をちょっと過ぎたばかりで急逝されました。癌を克服されて十数年も素晴らしい文化活動を活発にされていた方でした。本当に残念でなりません。三沢市にとってもまだまだ必要な方で、多くの方々がお通夜に来てくれていました。

 中旬に久しぶりの海外旅行へ出かけて来ました。カンボジアの世界遺産アンコールワット遺跡とベトナムのハノイにある世界遺産ハロン湾等の観光です。

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 カンボジアとベトナムは隣国ですが、その生活レベルの違いにビックリしてしまいました。どちらも内戦や戦争を繰り返してきた悲惨な歴史のある国同士ですが、カンボジアの田舎は、私達の小さかった頃よりもまだひどいのではないかと思ったほどです。一方、ベトナムは日本やフランス、アメリカと戦って独立した逞しさからなのか、カンボジアよりは活気があり動き出した頃の中国に似たような思いで見てきました。

 前置きが長くなりましたが、現職の頃に子ども達へ月一回、必ず話さなければならなかった内容の一例を思い出して書いてみます。1年生(6歳)から6年生(12歳)までに分かるように話さなければならないので、毎月大変な苦労をしたものです。「私達人間には、どうして口が一つで耳が二つあるのかな?」という内容でした。口は自分の思った事や考えを話して相手に伝えるため、耳はいろいろな音や人の話す言葉を聞くためだということは、話せば1年生から6年生まで分かってはくれました。

 なぜ、口が一つで耳が二つなのかはなかなか分かってもらえませんでした。私が本で読んだ「自分で話した事の二倍の事をよく二つの耳で聞くようにしなさい、と言うことですよ!」と説明すると1年生でも分かってくれました。旅行中に若い女性添乗員にこの話をしたら、とっても興味を示してくれました。添乗員はツアー客をより安全に案内するために、二つの耳をフルに働かせて多くの事を聞き分けなければなりませんので大事なことです。

 これと関連する言葉をたまたま旅行中に読んでいた本の中に見つけました。それは、物理学者、随筆家、俳人でもある寺田寅彦氏の「眼は、いつでも思った時に閉じることが出来るように出来て居る。併(しか)し、耳の方は、自分では自分を閉じることが出来ないように出来ている。何故だろう。」と。これも大変に味のある言葉ではないでしょうか?

 自分の眼で見るか見ないかは自分で判断できますが、聞くか聞かないかに関係なく聞こえてきますので、自分なりに聞いた内容を取捨選択して自分のために活かさなければなりません。考えてみれば、人間の体のつくりはそれなりにきちんと意味があって、手足や指、口、眼、鼻、耳の数や付いている位置関係等も理由があるだろうと感心しながら納得している私です。

 私達は日常生活の中でも、自分の話した内容以上に多くの事に耳を傾けて、心から聴く姿勢を持たなければいけないことを考えさせてくれるいい言葉だと思います。

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 我が家の君子蘭が、室内で早くも花を開き始め日一日と春の近いことを知らせてくれています。アンコールワットの写真も一枚だけ掲載させてもらいました。

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